禁酒チャレンジ30日!

 ついに30日…! 目標にしていた日数をついに達成しました。思えば20歳になってからというもの、こんなに休肝日を作ったことはありません。いやはや、やろうと思えばできるものだと己に少し感心しました。さて、10日目、20日目とだいぶ重複する点はあると思いますが、禁酒チャレンジをして感じたことを少し書いてみたいと思います。

(ちなみに、今日は解禁日ということでノンアルではないビールを飲みました。完全断酒を試みている人にはなんら参考にならない話だと思いますが、その辺の感想も含めて言いたいと思います)

 

期待・予想していた通りだったこと

 ネットなどで調べて、「禁酒するとこうなるよ!」と書かれていたことの中でも、その通りだなと思ったことを挙げてみたいです。いいことも微妙なことも。

①自由な時間が増えた。

 ふらふら酔っ払っているだけではないので、自分の趣味や学びに使えて実に生産的です。

②スーパー、コンビニでの出費が減った

 毎日のように2〜3缶お酒を買っていたので、レシートを見ると「前より減ったな〜」という印象を持ちます。何やかんや浪費はしていますが。

③自己肯定感が上がった

 ほんの少しですが。やろうと決めてきちんと達成できたので、それだけでも達成感があります。しかも、「体を大切にしている自分」という意識高い雰囲気も味わえますので、なかなかいい気分でした。

④酒飲み仲間に「飲まない君なんて君らしくないよ」と言われる

 別に断酒しているわけではないので、達成後は誘われたら飲みにも行くと思いますが、それでも酒飲み仲間的には何かネガティブな印象を受けるのでしょうか?

 個人的には、「そんなこと言われなきゃならないくらい酒飲み認定されていたのはちょっと嫌だな」と思いました。

 

予想していなかったこと

 これも、いいことも悪いことも書いてみたいと思います。

①痩せない

 お酒飲まなくてもお菓子食べるなどしていたらそりゃ当たり前に痩せないんですが、それでもここまで痩せないか! と思ってがっかりしました。これまでだって褒められた食生活ではなかったのに。増えはしなかったことは幸いです。

②頭痛

 禁酒初めて3日目くらいで発症しました。元々頭痛はないタイプなので、慣れない痛みに苦しみました。すぐ治りはしました。

③寝付けない

 これはかなりしんどかったです。1週間くらいはうまく寝付けない日が続きました。デカフェの飲み物を飲むようにするなど工夫をしたら、だんだん良くなりました。

④そこまで飲みたい欲求は高まらない

 数日の休肝日作りでも飲みたい気持ちがなかなか抑えられないことがあったので、途中で辛くなるかと思ったのですが、禁酒チャレンジを始める前にアルコールへのネガティブな気持ちを高めておいたので、案外飲みたい気持ちは強くなかったです。

 

久しぶりにお酒を飲んでみて

①やはりうまい

 ノンアルではない日本のビールを久しぶりに飲んで(黒ラベル)、「うわ、おいし〜〜〜!!!」ってなりました。本当に。おすすめのノンアルビールでお話しした通り、ノンアルビールもとっても美味しいんですが、銘柄が違えば味も違うので、「うわ〜〜〜黒ラベルの味だ〜〜〜! こんなにおいしかったっけ!」と思いました。

 アルコールの有無ではなく、味にこんなに感激したのは久しぶりでした。禁酒チャレンジをする前は、なんとなくアルコールを飲んでいるような気持ちで、美味しいものを楽しもうという気持ちがなくなっていたように思います。

②気をつけないと、あっという間に以前の自分に戻りそう

 お酒コーナーで、久しぶりにお酒を買おうかと思って品定めをしているとき、これまでのように2本も3本もカゴに入れようとしている自分に気づきました。ビールはロング缶で適正アルコール量ちょうどくらいです。これ以上はいけない。

 そこで思いとどまりましたが、やはり心のどこかに「せっかくなのに一本なの〜?!」と言っている自分がいるように思いました。

 

 とりあえず禁酒チャレンジは終わりましたが、適量を考え、休肝日の日にちを大幅に上げる努力を今後もしていきたいと思います。

 また思いついたら追記します。

 

歯を大切にしようと心底感じた日

 先日、歯の隙間にできた虫歯を治してもらいに歯医者さんに行きました。あっという間に黒くなっていた部分を綺麗にしてもらい、あまり痛くもなく、スッキリしました。よかったです。

 普段はそれくらいで終わるのですが、今回は何というか…結果として、歯のことをものすごく考えさせられる受診になったと感じます。

 

 私は親戚に歯医者がいまして、身内に言うのも何なのですが、優しくて信頼できる歯医者さんです。これまで、クリーニングも虫歯の治療も、なんでもその歯医者さんに任せてきました。田舎に帰るときについでにみてもらう感じです。

 世の中歯医者さんといってもさまざまで、結構安易に抜くことを提案してくる歯医者さんや、頼んでもいない治療を行って点数稼ぎをする歯医者さんも結構いると聞いており、怖くてその歯医者さん以外は絶対行かないようにしていました。

 

 しかしこのコロナ禍です。田舎に帰るのが難しくなり、2年近く帰省できていない…そんな折に歯の隙間の虫歯が目立つように…!これはいかん。

 気になり始めると痛いような気がしてきます。親戚の歯医者さんに、信頼できそうな別の歯医者さんを紹介してほしいとお願いし、比較的近所の歯医者さんを紹介してもらいました。予約を取って、その日を待ったのですが…待っている間にも虫歯が進むんではないかと心配になってきました。これまでは帰省さえすれば、すぐにでもかかりつけの歯医者さんに診てもらえていたんです。予約を待つ不安さというのが初めてわかりました。

 

 しかも、(もし麻酔をすることになったらどうしよう…)と思い、ネットでもろもろ調べていると、「大人の虫歯は痛みづらいので、痛いと感じたら相当進んでいる証拠!」とか、「虫歯が象牙質まで到達すると、象牙質は柔らかいのですぐ虫歯が進む!」とか書いてあるではないですか!!! こわすぎ。ぼろぼろになった歯を想像して、ようやく己のこれまでの行動を反省しました。

 ついでに、YouTubeでぼろぼろの虫歯を綺麗にする動画をいくつか見ましたが…歯ってあんなことになるんですね。こわすぎ。

 

 ついに診察の日、初めての歯医者さんに緊張しながらも診てもらったところ…Cって3回くらいいわれました。そんなに虫歯あったの? 幸いそんなに進んでないようで、治療は気になっていた一本のみとなりました。

 

 帰りに急ぎ歯磨き粉と虫歯予防薬を買いました。結構しましたし、負担した治療費よりも高かったですがしょうがない。私は自分の歯と長く付き合っていきたいし、何より歯医者で麻酔まで打たれるような治療をされるのはごめんなんだ。それから毎日、丁寧に歯磨きをしています。

 それでも、丁寧に歯磨きをしたつもりなのに歯垢があまり取れていなかったり、フロスを使うとウワー…ってことになったりと、なかなか前途多難です。より良い歯磨き方法はないのでしょうか…。

語学の勉強でNHKラジオ講座を使ってみた所感

 今、趣味でスペイン語の勉強をしています(趣味というのは、特に資格を取って転職などで活用しようとしているわけではないということです)。そこで、今回はNHKラジオ講座を活用させてもらおうと思い、10月の目標の一つとして、とりあえず1ヶ月ラジオを聞いてみようという試みをしています。

 前提として、大学でスペイン語を勉強してきたというのがあるので、全くの初学者ではありません。これまでも聞いてみようと思ったことはあるのですが、なんやかんや挫折をして、今回は3回目くらいの挑戦です。尚、ラジオの時間と自分の生活の時間が合わないので、ストリーミング再生をしています。

 

感じるメリット

①聞く機会が圧倒的に増える

 ラジオの時間は15分程度と短いですが、そもそもスペイン語話者が身近にいる生活ではないので、ほんの数分であっても、「毎日聞いてる!」という気持ちになれます。まだ聞き始めて数週間ですが、それでも「少しだけ聞きやすくなってきたかも…」という気持ちになれるのはとても良いです。

②モチベーションを保ちやすい

 諸事情あって、スペイン語教材はたくさん持っているのですが(いいやつも自分には合わないなとおもったやつもあります。今後紹介してみたい)、当たり前ながら自分で「やろう!」と思って開かないと始められないし、1日分の取組量が決まっていないから、きちんと決めてやらないと、目標を達成した! という気持ちになりにくいです。あと、今日やらなくてもいつでも出来る、と思ってしまいやすく、本当に自分のモチベーション次第です。

 対してラジオは、時間がしっかり決まっていますし、ここまでやりましょう! という分量がはっきりしています。ちゃんと聞くだけで、今日の分やりきったぞ! と達成感を得やすいです。かつ、「ここで聞き逃してしまうと、来週はもう聞けなくなる!」という焦りが、良い感じにモチベーションを維持してくれます。

③毎日のルーティンに組み込みやすい

 ストリーミング再生ができるので、時間を選ばず再生できます。朝急いで出勤しないといけない日、お昼バタバタしてしまう日、夜帰りが遅い日…など、日によって状況が変わる人にとって、毎日の「どこか」空いている15分だけ探す、はかなりハードルが下がるのではないでしょうか。

 

デメリットかもしれない…? と思うこと

 ほぼほぼデメリットと感じる部分はないのですが、聞いていて感じるのは、やはり「結構難しい!」ということです。難しいくらいがちょうどいいのかな?

 前述した通り、私自身はスペイン語を大学で勉強したことがあるので、(しっかり覚えているかはさておき)一応文法は一通りやっているわけです。主にリーディングでしたが…。だからこそ、例文を見ても、分かる単語はぼちぼちありますし、構文についても大体ならわかります。それが分からない状態で聞くのは、初級編であってもかなり大変だと思います。

 また、学習者向けということで、比較的ゆっくり、聞き取りやすく話してくれているのでしょうが、それでも結構喋りは速いです。

 

続けるために必要そうなこと

 まだ数週間しか続けていないので何とも言えませんが、これまでは数週間すら続けるのが難しい人間だったので、今回続けるコツなのかも?と思ったことを以下に紹介します。

①毎日やる

 講座自体は一週間に5回です。うち、初級が3回、応用が2回です。

 そうなると、週5回やって、2日休むということも出来るのですが、経験則から、私は2日も休めばもうやる気がなくなるだろうと踏んで、応用は2周聞くようにしています。毎日やることに組み込むと、少しは続きやすくなるのかもしれません。

②ためない

 ①と関連しますが、例えば「今日はやる気起きないな〜」と後回しにしてしまうと、当たり前ながら翌日は倍やらないといけないことになります。

 1日15分なら、「まあできそうかな?」と思いますが、30分と思うと負担感がかなり増すような印象があります。だからこそ、ためない!

③たくさんやらない

 逆に、「今日は調子いい!もう一本続き聞いちゃおうかな?」と思うこともあります。ですが、絶対先に進みません。なぜなら、翌日「昨日やったし、今日はおやすみしようかな」と思ってしまうからです。1日1本!

④一回だけ聞く

 何遍も聞いた方が学習効果が高いのでしょうが、何遍も聞くとなると急に億劫になったり、「今日もう一回聞かなきゃ…」とか、「昨日は3回聞いたのに、今日は1回しか聞いてない、たるんでる」という気持ちになって、マイナスの思いになったら台無しです。

⑤完璧を目指さない!!!!!

 これが一番大事だと思います。

 

 例えば、例文の文法が分からなくて調べて、それでもわからなくてドツボにハマる。

 うまく講師の言葉が聞き取れず、何遍も戻って聞き直す。

 スキットだけではなく、出てきた例文全部覚えて言えるようにする。

 綺麗にノートにまとめて、見直しやすいようにする。

 

 各々の学習スタイルに合わせてやればいいと思いますが、上記のように完璧を目指すと、ものすごく心理的負担が増えるように思います。

 とにかく、根源的な目標を一つか二つ見つけたらいいと思います。それさえある程度達成できるならそれでOKとするくらい割り切った方が、続きそうです。

 私の目標は、とりあえず「聞く機会を増やす」「音読の機会を増やす」くらいです。

 

 この調子で、もう少し続けてみたいと思います!

本紹介:『成功ではなく、幸福について語ろう』幸福であることに気づけるかどうか?

 先日こちらの本を読み終えたので、今日はこの本について感想を書きたいと思います⇩

 アドラー心理学で有名な、岸見一郎さんの本です。

 易しい言葉で書いてはあるんですが、個人的には混乱する部分もあって、正しく読めているのかは不安が残ります。

 

個人的に「へー」と思ったポイント
  • 人々が求める「幸福」は一体何なのか、我々はよくわかっておらず、はっきりとは定義されていない。ただ、それに至る方向性についてはわかっている
  • 幸福とは量的なものではなく、質的なものである
  • よく、幸福は成功と混同される。成功は量的なものであり、失敗などもありうる。混同された結果、自分は成功していないから不幸だというような考え方につながる
  • 人生を生きるに値するものにするためには、他の誰にもできない仕事をすること
  • だからといって、働けない人間に価値がないわけでは無い。ただ生きているだけでもいい。その時の自分にできることをする
  • 他人が自分の期待通りに動いてくれるかどうかというのは、他人の課題であり、自分の課題ではない。だからこそ、他人が期待通り動いてくれないから自分は幸せになれないという考えをするべきではない
  • 過去のことに囚われたり、これから先どうなるかが不安になってしまったりすることもあるだろうが、我々が生きるべきなのは「現在」であって、過去でも未来でもない
  • 幸福であることを外に出し、機嫌良く在ることは、周囲にも良い影響を及ぼす
  • 失敗したくないという思いから、他者との付き合いを嫌がる人がいるが、絶望から救ってくれるのは他者との関わりである

 

感想

 幸福とは、「なる」ものではなく「である」ことに気づくことである。だから、幸福になる方法というのは存在しないのだ、という話であると思うのですが、そもそも幸福であることに気づいていない人は、幸せを得るためには幸せ「である」ことに気づく必要があるわけで、それこそが「幸福になる方法」なのではないのかな? と素直に疑問に思ってしまいました。

 また、他の人に出来ない、自分だけにしかできない仕事をすることについて言及されていましたが、それは一体何なのだろう? と思いました。私は、自分と同じ人間は二人といないと思っていますし、そういう意味では「私にしかできないこと」はあると思います。ですが、今の自分の職業という意味であれば、私より優秀な人間は山ほどおりますし、替えはいくらでも効くでしょう。自分だけにしかできない仕事をしているという気持ちがあれば、それはまあ確かに「やりがい」「充実感」があるだろうなとは思いますが、それがそもそも無い場合はどうしたものかな? と思います。

 他人の課題と自分の課題を分けよ、というのはなるほどなと思います。ついつい、「あれをしてほしい」「こんなにやったのにリターンがないのは嘘だ」と思いたくなる場面がありますが、それはそもそも自分の課題ではないですね。そう思えるようになると、気持ちはずいぶん軽くなるように思いました。

小島屋さんのブラウンバナナチップが美味しすぎた

 以前ブログに載せた小島屋さんですが、ブラウンバナナチップというものも購入していたので、今日食べてみました。400gという大容量で、バナナチップ好きな人は確実にニッコリな品です。

 さて、私はバナナは好きなのですが、実はバナナチップスというものがあまり好きではなく…。バナナの良さはあの甘さや柔らかさ、香りの良さだと思っているのですが、バナナチップスって何だか硬いし、やけに表面ツルツルしてるし、甘さは控えめだし、そして何より生のバナナにはない、独特〜なニオイがしませんか…? 油のニオイなんでしょうか。とにかく、食べられないことはないけど喜んでは食べないんです。

 今回、ブラウンバナナチップは、彼氏が食べたいということで購入し、ご相伴に預かったわけですが、一口齧ってあまりのレベルの違いに絶句しました。

 まず、硬くない!!! もちろん、生のバナナみたいに柔らかいという意味では無いです。チップに加工されているので硬さはあるのですが、普通のバナナチップのようなカチカチとした硬さではなくて、サクッといく感じ! 甘さは多少控えめに感じますが、しっかり甘いです。ブラウンという割に、そんなに茶色くもないのですが、確かに齧ると香ばしさを感じる…気がします。何より、先ほど述べた独特の香りがあまりしません。おいしい!

 問題は、サクサクかるーくいけるけど、カロリーは決して軽くはないということ…! 100gあたり550キロカロリーはゆうに超えているので、おいしいおいしいとぱくぱく食べていると…大変なことになりそうです。

 とりあえず、リピート確定です。もう通販しようかな。

日商簿記3級は独学でとれるのか?

 最近アンケートなどにぽちぽち答えていると、これまで自分が経営などとは完全に無縁だったせいか、いかに経済のことが分からないのかがよく分かり、このままではまずいんじゃないかと感じています。

 そんな折、簿記やFPの知識は、実際にその仕事につくかどうかは置いといて、この現代社会を生きていく上で役に立つ知識だよ!というのを聞いて、早速簿記の勉強を始めてみました。最初のうちは仕訳などが楽しくて、買い物ひとつ取っても「現金が減り、備品という資産が増えた」という考え方や、減価償却の考え方が面白く、どんどん学びたい!という気持ちだったのですが、段々混乱してきて…。

 また、時期尚早と思いながらも、じゃあ実際過去問はどんなのが出ているんだろう?と思うと、税金やら何やら、ウワー!という感じで、早速頭を抱えております。

 スクールに通う人も多い中、独学でもこのままいけるのかな?と、とても気になります…。

親を怖れる気持ちから解放されたい

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

 

 この10年で変わったことは山ほどありますが、タイトル通り、親を怖れる気持ちは変わらず…。そろそろ解放されたいという気持ちで書いています。なので、親とのよくない関係をダラダラ吐き出すように書いて、スッキリしたい!というような内容になってます。

 

 10年で変わったことはいろいろありました。住まい、就職、お酒を飲むようになったこと、お化粧を多少するようになったこと、趣味の変遷、恋人が出来たこと、考え方、勉強してみたいと思うことの内容…。変わってないことを見つけるのが大変なくらいです。そんな中でどうしても変わらないなと思うのが、タイトルにもあげた「親を怖れる気持ち」です。

 

 

 小さい頃から、結構親のご機嫌を窺ってきました。昔の私は今以上に無神経なところがあって、父親曰く私が母親の機嫌を損ねるようなことを言っていたらしく、それで母の機嫌が悪くなり、その後は針の筵でした。まあつまり私が悪いらしいのですが、「前はいいって言ったのに、今日は怒られる!」みたいなダブルバインドが多いのは結構きつくて、泣こうと思ってないのに勝手に涙がぽろぽろ出てきて、こっちだって泣きたくて泣いてるわけじゃないのに、それで一層怒られる…そんな繰り返しでした。

 

 小学生の時は塾が忙しくて家にいる時間はそんなに長くありませんでした。そのため、あんまり機嫌云々は感じませんでした。塾の予定を縫って、いろんなところに遊びに連れていってもらって、子供ながらに(こんなに遊んでで大丈夫なのかな?)と思っていました。遊ぶ時は楽しかったです。

 怒られる時は、体調悪い時と、模試の結果が悪い時でした。母は体調が悪い人が嫌いで、「絶対感染る!」と文句を言ってました。こっちは体調悪くて参っているのに、何で更に怒られにゃならんのかと理不尽に感じてました。薬が苦手で飲み込めず吐き出すと、飲め飲めと無理矢理突っ込まれたこともあったり、飲まないなら病院で注射してもらうと脅されたり、あれは一種トラウマですね。病院が怖いのはそのせいもあるのかもしれない。

 

 中学・高校は塾を辞めて、学校生活としてはかなりのんびりしていたのですが、その分家にいる時間が長くなりました。そこで気づいたのが、両親の関係が思ったほど良くなかったことです。母親は嫁姑問題にずっと悩んでいて、父親が板挟みになっていたり、地域の一部の人にいじめられたりして、母は母で大変だったようです。それでしょっちゅう(一方的な)言い合いになっていました。部屋にいると、階下ではすごく言い合いをしている…あまり快適な住環境とは言えませんね。

 私はこのあたりから、「将来何をしたいのか」と言われることが多くなりました。将来の夢なんて、考えとけと言われても思いつくようなものでもありません。それでも、何にも言わないと怒られてしまうので、適当なことをいくつか考えて言いました。そうすると、「その仕事はこんなに大変だ」「あんたは体力がないから無理だ」「容姿が優れていないから無理だ」と散々でした。聞かれたから無いなりに答えただけなのに。これも一種トラウマですよ。

 さて、そんな「将来何したい」攻撃の中、テキトーに答えてOK出されたのが唯一「教師」でした。別になりたいと思ったことなんか一度もありません。学校は好きでも嫌いでもありませんでした。すると今度は、「先生になりたいんだったらどうしてもっと勉強しないの」が始まりました。まず前提が間違ってますから、そりゃ「どうして勉強しないの」ではないですよ。でも、矛盾するかもしれませんが、勉強はそこそこ好きでした。暗記は普通に嫌いでした。

 

 大学生になって、親元を離れます。すると、今度は何かあるたびに「学校辞めさすからね!」が始まりました。今思えば、奨学金でもなんでも借りればよかったのかなと思いますが、当時は親に頼るしか無いと思っていたので、親の言う通りにしました。うどん屋でバイトを始めましたがすぐ辞めたり、インターンシップに行こうと思っていた先が小さな企業だったので辞めたりしました。どちらも辞めさせられたが近かったです。そうじゃなきゃ学校辞めさすと言われたからです。友人と話すと、学校辞めさすなんて言われたことがある人はいなくて、驚きました。羨ましく思ったのも覚えています。

 

 社会人になり、幸い親に頼らなくてもなんとかやっていけるようになりました。それなのに未だ、恋人が出来れば「背が低くて気に入らないから別れろ」だの、引っ越しをしようとすれば「コーポなんか住むのはおかしいからやめろ」だの、仕事に違和感があって転職を考えていると話したら「転職なんか絶対反対だ」と言われてそれからしばらく電話が繰り返し鳴るなど、どう考えてもおかしな介入が繰り返しあります。実家暮らしでなくて本当に良かった。もし実家に住んでいたら、寝る時間まで介入されてます。

 機嫌が良い時はいいんです。仲良くしてます。私もおかしいと思いながら、密に連絡を取り続けていたのがまずおかしかったんだと気づきました。

 

 このコロナ禍で、なかなか実家に帰れない日が続いています。最後に両親と直接会ったのは1年半以上前ですし、一度引っ越しをしてからは連絡頻度もかなり下がりました。これで良いんだと思っています。それでもまだ、親に何を言われるだろうかと不安に思っている自分もいます。

 30目前になってようやく気づいたのは遅すぎるという人もあるでしょうが、今後は自分の人生なんだし、好き勝手させてもらおうと思います。もちろん、自己責任で。